先日、兵庫県からの依頼で都市木造シンポジウムに登壇してきました。
当日は行政、建築関係者、流通関係者、木材関連、施設運営者など約140名程の来場がありました。SDGsやESG投資など持続可能性の気運が高まる中、CO2削減の為に、鉄やコンクリートからカーボンニュートラルな木材へのシフト、また、戦後の植林政策から成熟のピークを過ぎて尚使われず、正に朽ちて行こうかという日本の森林整備や治山故の木材利用の促進を命題として、都市に於ける中大規模の木造や建物の木質化について、4人のパネラーによるプレゼンテーションと兵庫の木材協同組合代表を交えたパネルディズカッションが行われました。
登壇者の顔ぶれは余りにバランス良く、私に求める立ち位置が自ずと決まっていました(笑)
京大教授、スーパーゼネコンの開発部長、公共での木造施設の得意な建築家、ということで、私は民間プロジェクトで如何に木造や木質化を実践するか!またその課題についてお話しました。
ここで、ひとつ気付いたことがひとつ。。。。。
30年前、バブルへと高揚する時代に恩師の下で私が修行を始めた(当時はヘビーティンバーとか大規模木構造と呼んでいた)当時、私達が言っていた事と同じ内容を未だ皆さん発信している、、、、(苦笑)
時代背景は変わり、法の整備、材料や工法の技術革新の一方、国の政策で木材需要拡大を掲げ8年も経ちながら、中大規模木造や建物の木質化は、公共建築や象徴的プロジェクトや助成事業に偏り、こと都市部において民間の非住宅建築では探さすのが大変なのが実情である。その思う様に普及していない理由を幾つか整理し対処し始めているが、新たなる課題がこのシンポジウムではっきりしました。そういう点で収穫大であったと言えよう。
巷は、クリスマス一色になってきましたね。いよいよ令和最初の年の瀬がやってきますね。アトリエ秀の高橋です。
今年の5月に当社で設計し竣工したテナントビルが思いのほか脚光を浴びています。評価のポイントは幾つかあるのですが、その一つは私が住宅において実践している要素でありました。
実は、商業施設(賃貸)のオーナーも住宅と同様の悩みを抱えています。旧態依然の建物は価値や魅力の賞味期限が短く、特に時代の需要の変化に追従出来ない建物では50年以上機能(収益性)しているビルは非常に少ない、、、、これは平均寿命が30年に満たない住宅の現実と似ています。
都心の中心市街地のテナントビルでは当然「耐火性」「耐久性」「経済性※」が重要。その解決に「木」を上手く取り入れ、デザイン面と技術面の工夫によって、将来に向けた「可変性・更新性を持たせ耐久性」と「高い収益性」そして「エコ※」を実現しているところであります。
これは、日頃私どもが住宅に注いでいるエッセンス「木の魅力」「建物の可変性と更新性による長寿命」が都心のビルでも有効であることが実証された事例でありますが、同時に、これからの住宅に必要な価値と魅力へのヒントでもある訳です。
※建築において「国産の木」を使うことが何よりもエコであることは別の機会でお話しするととしましょう
「神宮前3丁目プロジェクト/allée de JINGUMAE」
・木材利用優良施設コンクール/木材利用推進中央協議会会長賞
・ウッドデザイン賞2019
・ウッドシティTOKYOモデル建築賞/産業労働局長賞
営業日・営業時間
10:00~17:00
定休日 毎週水曜日
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神奈川県横浜市青葉区美しが丘1-12-3 第7松美ビル201
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