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タグ:建築家 記事一覧
  • Posted 2024.1.29
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    前回に引き続き、戸建てリノベーションの実例をご紹介。

    みたけ台の家

    こちらは築25年で耐震性が確保されていた戸建て住宅。

    耐震診断+間取り変更を考慮した耐震補強と断熱性能の向上を行い、長期優良住宅を取得しています。

    玄関の吹き抜けには半透明の床。光とフリースペースの雰囲気を伝えてくれます。

    玄関の上が吹抜けになっていた既存建物。半透明の床で1~2階の空間をやわらかく繋ぎます。

    バブルの前後、「玄関の吹き抜けがカッコいい!」と考えられていた時期があったようでその時期の注文住宅はこぞって玄関に吹抜けを設けていました。見たことがある方も多いのでは?

    でも住んでみると何でここを吹抜けにしたんだろう、と疑問に思う方も少なくないようです(設計段階でよく検討された効果的な吹抜けだと全く効果が違うのですが)。

    この上は家族のフリースペース。

    大きなテーブルで家族それぞれが思い思いの時間を楽しんでいます。

    この家族の雰囲気、楽しさの一端が玄関を入った瞬間に感じられるとほっと一息つけるような気がしてきませんか?

    玄関から続きの和室だったスペースは、土間スペースに。

    自転車だって乗り回してしまいます。

    みたけ台の家はこちらのリンクからご覧いただけます。

    それではまた次回も戸建てリノベーションの実例第三弾をご紹介しますね

  • Posted 2024.1.4
  • こんにちは永峰昌治建築設計事務所の永峰昌治です。

    2024年がスタートしました。まずは能登半島地震によりお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申しあげますとともに、被害にあわれた皆様、ご家族の方々にお見舞いを申しあげます。

    私は静かに年末年始を過ごしました。その中で昨年末、自宅の食卓に新しいフロアスタンドを設置しましたのでご紹介します。
    もともとフロアスタンドを置く計画をしていたのですが、どのような照明器具が良いか悩んでいました。
    国内外のメーカーやアンティークなど色々と検討していました。この色々と悩んでいる時が楽しいのですが、最終的にLE KLINT社のFloor Lamps 368 BKしました。プリーツのシェードによる柔らかい光は漆喰の壁と相性が良いです。

    https://www.leklint.jp/

    (商品は賛助会企業の株式会社ビベルさんに手配いただきました。)

    1901年、デンマークの建築家 P.V. イェンセン・クリントが日本の折り紙をヒントに、オイルランプのあかりを調節するためのプリーツのシェードを作りました。規則的に続く折りは美しい陰影を生み出し、レ・クリントの原点となっています。

    家具職人であるFlemming Agger(フレミング・アガー)によってデザインされた「368」は、1979年、スウェーデンのヨーテボリで開催されたフェアで発表されました。

    (レ・クリント社のホームページから引用)

    Bluetooth対応スマートLEDランプ「Philips Hue(フィリップスヒュー)」が標準仕様となっていてシーンに合わせて調光可能です。操作はスマートホンのアプリで出来るのでとても便利です。夕食どきは明るくして、夜が更けてきたら明るさを抑えて使っています。

  • Posted 2024.1.1
  • アトリエハレトケ長崎です。

    皆さま明けましておめでとうございます。本年も田都会をよろしくお願い申し上げます。

    早速ですが、新年早々、内覧会のお知らせです。

    日時:01月27日(土)11:00~16:00
       01月28日(日)11:00~16:00

    場所:神奈川県逗子市沼間5-22-1 https://maps.app.goo.gl/4uZRqNYrtut8LnKq5

    逗子の小高い山の上にご夫婦のための住まいが完成しました。
    建築主様のご厚意により内覧会を開催させていただくことになりましたので ご案内いたします。
    ご夫婦が長年ご愛用されてきた松本民藝家具を中心に、この地で積み重ねられ てきた様々な想い出に囲まれて、隣接する公園や周りの豊かな緑を眺めなが ら心穏やかに暮らせる終の住処です。
    皆様お忙しいことと存じますが、是非ご高覧いただけますと幸いです。

    参加ご希望の方は、01/25(木)までに以下よりお申し込みください。
    https://forms.gle/s2rrtgxTWPvxv2Fk9

    家づくりをご検討中のお客様、土地をお探しのお客様、建築家との家づくりについてお知りになりたい皆さま、ぜひお越しいだけますと幸いです。

    ※お客様がすでにお住まいの住宅ですので、ご留意をいただけますようお願い申し上げます。

    以上、アトリエハレトケ長崎がお送りいたしました。

    2024年元旦

  • Posted 2023.11.30
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    近年、戸建住宅でもリフォーム・リノベーションの需要が高まっていますね。模様替えのリフォームではなく、暮らし方や住宅性能そのものを向上させるリノベーション。新築同様の長寿命化が求められるリノベーションが増えています。弊社では性能向上リノベーションに長く取り組んできましたので、その実例を数回に分けてご紹介したいと思います。

    青葉台の家

    こちらは築40年の木造住宅のリノベーション。

    高台に建つ住宅でしたが、毎日苦労して階段を上っても高台を楽しむ場所が無い。そこで寝室を1階に、LDKを2階に、と上下入れ替えてさらにリビングを増築。戸建て住宅とは思えないような高さから街を一望できる暮らしに変わりました。

    増築したリビングとバルコニー。高台から街を一望!

    とはいえ築40年の建物は耐震基準に満たなかったり(今の評価だと耐震性はゼロ!)躯体がわずかに傾いていたり。なのでスケルトン状態にして基礎をアラミド繊維等で補強して建物を垂直に直し構造計算に基づいて補強をして。

    結果、長期優良住宅を取得し、増築によって建築確認も改めて取得(なかなか手続きは大変でしたが)。

    新築同様、長く安心して快適にお住まいいただけて、資産価値も再確保。

    1階に下りてきて庭とつながった個室群。趣味と庭がつながっている様子がよく伝わります。

    でもそれってとっても費用がかかりそう、と思いますよね。

    確かに模様替えのリフォームと比較すると、相応に費用がかかります。

    それでも既存を壊して同規模の新築を建てるより2~3割安く納まります。

    そして既存利用のもうひとつのメリットは敷地環境を活かすことが前提となること。

    新築を計画するとついつい外回りも一新したくなるもの。

    リノベーションはそこにあるものを大切に引き継ぐ姿勢がベースにあるので、お庭や環境を活かすことが基本になることが多いです。

    敷地に係る更新費用は、建物価格のやはり1~2割程度になることがほとんどです。

    横浜あたりの高台になると古い擁壁が使えないなど数百万円単位になることが少なくありません。

    総額で考えると新築と比較して3~5割程度は安くなる算段です。

    今の建設価格高騰を考えるとかなりの金額差になってきますね。

    既存の長い階段やレンガの花壇を活かしてイメージを一新

    建築は大切な社会の共有物です。

    壊して建てるのほかに、活かして建てるという選択肢があることも知っておくと、家づくりの選択肢が広がるかもしれません。

    ※青葉台の家はこちらのリンクからご覧いただけます

    実際私自身も住宅の一次取得者でしたが、①土地+新築、②マンション購入(家族の希望)、③マンション購入+リノベーション、④中古戸建購入+リノベーション、という4つの観点からフラットに検討することで資金的にも選択肢を増やすことが出来ました(結果は中古戸建購入+リノベーションとなりましたのでいずれご紹介しますね)。

    お読みいただき有難うございました。

    次回も戸建てリノベーションの実例をご紹介させていただきます。

  • Posted 2023.11.10
  • アトリエハレトケ長崎です。

    (前回の続きです)人生初のコペンハーゲン訪問の後、これまた人生初のストックホルムに飛びました。

    ストックホルムでは、まずはセント・マークス教会を訪問。

    森の火葬場をアスプルンドと共に手掛けていたレヴェレンツが、道半ばにしてプロジェクトから外され、その傷心からのリベンジを図った75歳の時の仕事だそうです。

    ロマン主義的なローカルモダニズムと言えそうな建築様式。

    公園との関係性や自然光の取り込みかたなどが、トゥルクにあるブリュグマン設計の復活礼拝堂にも似ている気がしました。

    セント・マークス教会の次は、世界遺産、森の礼拝堂(Skogskyrkogården)へ。

    設計は当初、レヴェレンツとアスプルンドが協働し、最後はアスプルンドが単独で完成させることになったそうです。

    道半ばで外されたレヴェレンツは失意に沈み、アスプルンドは名声を確固たるものに。

    1940年にアスプルンドが死没するまでの25年をかけて設計と施工を繰り返して生み出された墓所。

    そしてアスプルンド亡きあとは、再びレヴェレンツが自身の生涯をかけてランドスケープの設計を引き継いだと言う熱い話も。

    本当に絵のような風景。

    北欧の空ならではの光の色。

    そしてストックホルム市立図書館へ。

    みごとな自然とのコントラスト。

    青空に対する補色としてのオレンジ色か。

    隣接する公園との相性は良いけれど、街並みの中では唐突すぎる気も。

    そして外装がチープで表層的なのは意外。このあたりは北欧モダニズムの模索の痕跡?

    1928年竣工。

    コルビュジエのサヴォア邸よりも前の作品。

    円筒形の内部は象徴的な本のための空間。

    知の積層を空間として体験出来るよう断面計画に工夫が凝らされています。

    外からは中を窺い知ることは出来ないが、中からは街並みを直接的に見返すことが出来るという。

    アイコニックな知の空間が街並みと連続して体感できることの文化的贅沢さ。

    この非日常性が街並みと直接つながっていることはアスプルンドによる天才的な発明。

    ストックホルム市民を心から羨ましく思います。

    以上、アトリエハレトケ長崎が今回はストックホルムよりお送りしました。

    ここから船旅でヘルシンキへ戻ります☺️

    また次回をお楽しみに!!

  • Posted 2023.10.9
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    長時間座りっぱなしで集中すると食事も忘れていたなんていう不健康生活真っただ中の私たち設計者ですが、それでも何とか健康を維持しようとウォーキングなどに取り組んでいます。

    特に猫と暮らし始めてからは必ず早朝に起しに来る!のです。

    朝までこうして寝ててくれると良いのですが

    こうして朝まで寝ていてはくれないのです。

    もう起きるついでということで、近所をお散歩することにしました。

    夏は5時前には日の出でしたが最近は6時過ぎに。

    でも今年はなかなか寒くなりませんね

    お散歩コースは海側のほかに山側に行けば伊勢山皇大神宮や前川國男の建築群が迎えてくれます。

    神奈川県立音楽堂

    夜の神奈川県立音楽堂。お散歩の時間とは関係ありませんが中と外が反転して美しい

    夜の神奈川県立音楽堂。お散歩の時間とは関係ありませんが中と外が反転して美しい。

    地元をちょっと違う時間に歩いてみると意外な発見があるかもしれません

    次回11/30のブログでは戸建てリノベーションの実例をご紹介しますね

  • Posted 2023.9.21
  • こんにちは。永峰昌治建築設計事務所の永峰昌治です。昨年完成した古民家リノベーションのご紹介です。

    既存建物は南北に奥行きが深いため、日本庭園に面する南側の和室は明るく開放的であるのに、北側の居間や食堂は暗く閉鎖的でした。北西の一部をえぐるように減築し、伝統的な町屋でみられるような中庭をつくりました。中庭に面して食堂を配置し、また和室との壁を取り払うことで、食堂からも日本庭園を眺められ、開放的な空間となりました。

    ご夫婦共に楽しまれるロードバイクのためのスペースと在宅勤務のためのワークスペースはお互いが適度な距離を取れるように各所に配置してあります。

    外観は既存のままとしていますが、和室の奥に中庭の光がチラッと見えています。
    和室と食堂、中庭のつながりです。床を黒くして既存部分と違和感が出ないように気をつけました。
    南北に風が通り抜けるようになりました。庭を眺めながらロードバイクのトレーニングも楽しめます。こちらは奥様のためのスペース。
    和室は畳表や襖紙を張り替えただけです。残して活かすのも大切です。
    和室の横にもロードバイクのトレーニングとメンテナンスをするためのスペースがあります。こちらは主にご主人のためのスペースです。
  • Posted 2023.9.18
  • アトリエハレトケ長崎です。

    (前回の続きです)ヘルシンキの後、人生初のコペンハーゲンに飛びました。

    コペンハーゲンは自転車の街。中央駅の前でもこの自転車の山です。

    鉄道にも自転車専用車両が用意されていて、これにはビックリ。

    街路によって、自転車が滑らかに動けるよう歩行者が歩ける範囲が図示されているあたり、文化の違いを痛感。

    コペンハーゲンもまた北欧的なコンパクトシティで中央駅周辺の徒歩圏内(もしくは自転車圏内)には名所・名建築がひしめきあっています。

    こちらは私が岡部憲明アーキテクチャーネットワークに勤務していた25年ほど前に王立劇場の国際コンペで競い合った設計事務所による複合ビル。流石のデザイン。国際的な構造設計事務所であるARUP社が入居しています。

    その向かいにはディズニーランドのモデルとなったチボリ公園が。1843年の開園から180周年を迎えています。

    東京駅に隣接してディズニーランドがあるようなもので、実はこれ、市民を骨抜きにして王室の政治から目を逸らすためにつくられたらしいですが、都心の超一等地に市民の憩いの場がある都市構造の豊かさに驚嘆。しかもアトラクションがどれも魅力的かつハイレベルで、ウォルトディズニーが通い詰めてディズニーランドの構想を練った、という伝説にも納得です。

    こちらはアルネ・ヤコブセン設計の名作ホテル。

    ここでは世界的に有名な螺旋階段を体感することができました。

    モノとしての構造と構法の美しさで人類の歴史に残る王道のデザイン。

    変化のスピードが速い現代においてこのようなデザインの実現は難しいこともあり、否が応でも時代の流れを感じてしまいますね。

    そして今回のコペンハーゲン訪問のハイライト、世界で一番美しいと言われる美術館「ルイジアナ美術館」へ。

    建築と自然と人の手の入ったランドスケープとが融合した幸福度の高い環境。

    コロナ禍に抗うように世界中から多様な人々がここを訪ね、アートと食事と交流を楽しんでいる様子がとても印象的でした。

    まるで絵画のような風景でしょう?これこそ人間的豊かさの体現だ!と感動しました。

    世界的に有名なジャコメッティの部屋。彫刻を展示する空間の大きさ・プロポーション・構成の教科書のような空間に唸りました。

    そしてDana Shutzの特別展で夢中でスケッチをする親子に、自由と自己責任が浸透している高次元の精神文化の豊かさを目の当たりにし、あぁ・・・なんでも管理されないと気が済まない日本のままでは、この文化レベルにはいつまで経っても届かないな、との危機感を強く持ちました。

    こちらはコペンハーゲン中央駅。

    今の駅舎は1911年に完成してすでに100年以上を経ていますが、まるで鉄骨造のようにも見える美しい集成材による木造アーチが見事で、当時の建設技術の高さを現代にまで伝えています。

    100年以上前に生み出された建築や空間や施設が今も生き生きと日常的に使われているコペンハーゲンの街の様子を見て、現代をつくる建築家としての自分の役割の重さを痛感する滞在となりました。

    以上、アトリエハレトケ長崎がコペンハーゲンよりお送りしました。

    ここから鉄道で空港へ向かい、次はストックホルムへ飛びます。

    また次回をお楽しみに!!

  • Posted 2023.8.10
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    前編、中編とご紹介してきました前川國男自邸の後編、最終回となります。

    本建物は江戸東京たてもの園にて見学可能です。

    今回は寝室から。

    こちらも居間同様スクエアに仕上げられたモダンなインテリア。

    寝室と対象の位置にある書斎。

    こちらには収納の中に洗面が付属しています。

    造作の収納の中にもタイルを貼り込むことで引き締まった空間になっていますね。

    最後になりましたが玄関の見返しです。

    内開きの玄関ドアに低めのベンチが作り付けられています。

    決して広くない玄関ですが、内外のつながりや明快なエリア分けによって狭苦しさを感じさせません。

    さてここまで3回にわたりご紹介してきました前川國男自邸、いかがでしたでしょうか。

    建物を写真で見るのと、空間を体感するのとでは全くの経験です。

    ぜひ一度足をお運びいただくと今までにない空間体験ができるものと思います

    我々田都会の家づくりでも、竣工案件の内覧会を行っております。

    個人の住宅がお引渡しになる前のほんの一時だけ開催させていただく内覧会。

    もしタイミングが合います際にはぜひご参加くださいませ。

    お会いできることを楽しみにしております!

  • Posted 2023.6.29
  • こんにちは。事務局&ディレクターの西村です。
    今週、田都会メンバー・松田毅紀さんが手がける一戸建て新築プロジェクト(@三鷹市井の頭)の気密テストを見学してきました。
    松田さんといえば、「パッシブデザイン」を標榜し、「機械」に頼ることなく自然エネルギー(太陽熱・光・風など)を取り込み、快適な居住空間を実現する住まいづくりが大きな特徴です。
    そのためには、取り込んだ自然エネルギーを逃すことなく効率的に活用する必要があるため、“器(うつわ)”自体の「気密性」がとても重要になってくるわけです。
    今回の住まいは、LDKを2階に配置し、南面と東面に大きな開口部(掃き出し窓)を設け、さらに勾配天井を活かした大空間が特徴。気密&断熱性能を確保するのにはむずかしいプラン構成でした。

    気密テストの結果は、C値=0.31(隙間面積:㎠/延床面積:㎡)
    この条件下では非常に高いレベルの値が出ていました。

    ただ、この数値もさることながら、測定前から現場監督さんをはじめ、大工さんたちが壁面や窓枠の接合部などに隙間がないかを入念にチェックし、わずかな空気漏れも許さない・・・といった彼らのプロフェッショナリズムを垣間見ることができました。

    「神は細部に宿る」とはよく言ったものですね。
    完成が本当に楽しみです。

  • Posted 2023.6.26
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    前回に引き続き前川國男自邸再訪のご紹介です。

    おさらいですが、前川國男自邸は江戸東京たてもの園に移築展示されています。

    園の観覧費用はなんと一般400円と格安で、見学すべき建物も多く、公園としてもとても魅力的ですのでぜひ一度訪れてはいかがでしょうか。

    前回は居間の写真をご紹介していましたので続きから。

    シンプルな照明器具で居場所が演出されています。

    台形のダイニングテーブルも空間の特性を意図しているように感じました。

    ペンダントライトもオリジナルで制作されているのでしょう。

    細部まで手の込んだデザインとなっています。

    ダイニングテーブルと台所の間には小さな給仕口が。

    雪見障子のある窓の手前にも小さなカウンターが配置されています。

    ダイニングから台所や浴室、寝室に入るドアはプライベート感を高めるためか背の低いアーチドアになっています。

    比較すると、玄関から居間へのドアは大きく人を迎え入れるように設計されていることが伝わってきます。

    白色でまとめられている台所は庭に面した明るい空間です。

    対面キッチンも素敵ですが、正面が窓というのも気持ちが良いですね。

    台所の隣にある浴室。

    竣工は1942年ですが、現在2023年でも通用するデザインですね。

    ミラーキャビネットが壁裏に仕込まれているのが気になります。

    ちなみに玄関側に配置されている客用トイレもなかなか美しいデザインです。

    またしても長くなりましたので、寝室や書斎、玄関などのご紹介は後編に譲りたいと思います。

  • Posted 2023.6.8
  • アトリエハレトケ長崎です。

    5月下旬に5年ぶりの北欧旅行をしてきました。その時の話を数回に渡ってお届けします。

    今回訪ねたのは、ヘルシンキ・コペンハーゲン・ストックホルムの3都市。

    まずはヘルシンキに到着して最初に、今回の最大の目的の一つである、新しい中央図書館「Oodi」へ。

    5年前は施行中でした。それでもその迫力ある姿は脳裏に張り付いて忘れられません。

    完成形がこちら。とてもダイナミックにうねる図書館複合建築です。

    3階建てで、1階がエントランスとホールと食堂と映画館、2階がコワーキングスペースとワークショップ、3階が図書館となっています。(ちなみに地階には完全ジェンダーフリーのトイレがあります)

    そして全てのフロアが、あらゆる人々に対して、広く開かれています。

    うねる建築自体が大きな庇となって中央駅すぐ脇の都市広場を覆っています。写真右手に見えるクジラのような建築は、KIASMAと呼ばれる現代美術館です。

    この螺旋階段で3階の図書館まで上がることができます。(ガラス越しの背後に国会議事堂が見えています)

    上がった先にはこんなステキな図書館スペースが広がっています。床自体も3次元にうねっています。

    一番高い場所では地元の女子高生がお弁当を一人で食べていました。

    ソファで朝から横になって寝ているオッサンも。

    誰もが自由に出入りして自由な時間を自由な居方で楽しめるのがすごいな、て思います。

    これが日本社会だとすぐに「飲食禁止」と管理しちゃうところですが、フィンランドの社会は「自己責任をとても尊重する文化」です。成熟度がとても高いですね。

    (明確に日本社会はこの点において国際社会の中で非常にレベルが低いです。国内にいると気付けません。)

    見事なライブラリーランドスケープ。ユーザーが思い思いの時間を過ごしています。

    実は私も終わり切らなかった仕事に取り掛かりました(笑)Wi-Fi入るし。電源あるし。日本から到着したばかりなのに。

    そのまま奥上バルコニーに出ることも可能です。当たり前に斜めの床が使いこなされているのが斬新!

    このバルコニー最高です!

    このバルコニーからは、フィンランディアホール(左端に見切れています。改修中でした。)や・・・

    真正面には国会議事堂が見えるという贅沢な眺望。(左端に前出のKIASMAが見切れています。)

    つまり、ヘルシンキ中央駅のすぐ脇に、中央図書館・現代美術館・国会議事堂・現代音楽ホール・フィンランディアホールという5つもの文化施設に囲まれた極めて優れた都市広場が広がっているのです。

    これは世界でも稀な事例ですが、本当に素晴らしい都市計画です。羨ましすぎるぜ!!

    さすがフィンランド。いきなりのハイライト。唸りました・・・。

    以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。

    次回はコペンハーゲンへ飛びます。(そして最後にまたヘルシンキに戻ってきます)

    お楽しみに!

  • Posted 2023.6.5
  • 田園都市建築家の会では、家づくりに関する様々なご相談を無料でお受けしています。
    たまプラーザの「家づくりカフェ(相談・打合せスペース)」にて皆様のご来場をお待ちしています!
    下記メールフォームよりお気軽にご連絡ください。
    (営業時間 10:00〜17:00/水曜定休)

    田園都市建築家の会では、具体的な設計ご依頼の前に、しっかりと検討したい下記の内容について日々様々なアドバイスを差し上げ「建築家との家づくり」をサポートしています。 是非ご活用ください。

    土地探し(エリア、価格、法令チェック、仮のプラン検討、進め方 など)
    ・資金計画(土地+建物+その他必要な費用、銀行ローン手続き など)
    ・建築家探し(建築家との家づくりの流れ、自分にあった建築家選び など)

    また、オンラインでのご相談も可能です。皆様からのご相談にはご希望に応じて柔軟に対応いたしますので、メールフォームまたは電話にてご連絡ください。

    毎週末(日曜日)につきましては、所属する建築家が「家づくりカフェ」にて「建築家無料相談」を開催しています。週ごとに担当建築家がかわり、皆様のご来場をお待ちしています。

    ■今週末の担当 建築家■
    6/11(日) 10:00~17:00  前川哲さん

    前川哲建築設計事務所
    http://www.mkwaa.com/

  • Posted 2023.5.13
  • こんにちは、リツデザイン一級建築士事務所の吉田です。

    江戸東京たてもの園にある前川國男自邸を再訪しましたのでご紹介です。

    建築家・前川國男さんはル・コルビジェ、アントニン・レーモンドの元で建築を学んだモダニズム建築の建築家です。

    横浜にある私の事務所のすぐ近くにも神奈川県立青少年センターや神奈川県立図書館、神奈川県立音楽堂などの美しい建築を見ることが出来ます。

    夜も美しい神奈川県立音楽堂

    夜景も美しい神奈川県立音楽堂

    神奈川県立青少年センターのスケッチ

    紅葉坂の頂上に建つ神奈川県立青少年センター

    さて、そんな前川國男氏の自邸を見学できる施設があるんです。

    それは東京都小金井市にある屋外博物館・江戸東京たてもの園です。

    園の詳細はHPに譲るとして、前川國男自邸は品川区から移築された建物です。

    竣工は1942年(昭和17年)第二次世界大戦の最中、物資が限られた中で建てられました。

    外観

    外観は切妻屋根の力強い印象、電柱を再利用したという中央の丸柱、先に向かって太くなる破風板など、観るものに迫ってきます。

    外観

    移築前とほぼ同様に再現されているアプローチの距離感も美しいですね。

    自立している門灯も効いています。

    これは正確な再現なのか不明ですが小ぶりのポストもなかなか良いデザインです

    玄関と庭を仕切る大谷石積みも素敵です。

    内部に入ると切妻屋根の日本的な外観からは想像できないスクエアでモダンな空間が広がります。

    南側の大きな開口部に面する庭の先は、もともとは高台になっていたそうです。

    この開口部から遠景が見渡せたと考えるとより美しさが際立ちますね。

    見返した階段の先にある2階は書斎だったそうで、デイベッドが置かれた当時の写真が展示してあります(階段から先は見学不可)。

    南北の開口それぞれに2本ずつの丸柱が配置されているのですが、どちらも雰囲気の異なる中、1本しかないような印象を与えるのが不思議です。

    個人的には丸柱の光の回り込みなどでこのような印象の違いが表れるのではないかと勝手に推測しています。

    書いていて思い出しましたが、前川國男の師であるル・コルビジェの国立西洋美術館の展示室の丸柱からも同じような印象を受けました。

    とりあえず長くなりましたので続きは中編・後編でご紹介したいと思います。

    住宅の内部を見学できる施設というのはそう多いものではありません。

    新緑の美しいこの時期に、ぜひ一度見学に訪れてみるのはいかがでしょうか。

  • Posted 2023.4.25
  • アトリエハレトケ長崎です。

    すっかり春ですね。皆さんお元気にお過ごしでしょうか?

    先日、お伊勢参りをしてきました。

    伊勢神宮の外宮である豊受大神宮

    初日に外宮にお参りをして神楽殿でご祈祷をしていただいて、翌日に内宮にお参りをしました。

    皇大神宮(内宮)へは五十鈴川を渡ってお参りをします

    あらゆる工作物や建築物が木造で造られています。

    五十鈴川を渡る宇治橋

    五十鈴川を渡る宇治橋さえも純粋な木造です。

    床板も檜の無垢材。節の凸凹が美しく歩いていてとても楽しいです。

    床板や欄干は(ひのき)ですが、橋脚の部分には、より水に強い(けやき)を使用しているそうです。

    手水舎の屋根。

    手水舎の屋根はおそらく柿(こけら)葺きと思われますが、屋根葺き材をまとめているけらば(妻面)の破風板の細工に注目。凄まじい技術です。

    ちなみに「柿(こけら)」と「柿(かき)」は異なる漢字です。どこがどう違うかわかりますか?

    ご神馬の参拝に遭遇

    とても美しい光景に出会うことができました。お馬さんと一緒に参拝です。

    毎月「1日」、「11日」、「21日」に執り行われる参拝を終えてひと休み中の草新号さん

    アングロアラブ種の鹿毛がとても美しいお馬さんです。

    でもご神馬が国産固有種でないのはなぜなんでしょうね?(ここ、かなり大切だと思うのですが・・・)

    五丈殿

    雨天の神事に使われる五丈殿も掘立柱の純粋な木造です。

    とてもシンプルですが、大工技術の粋を集めたつくりで息を呑む美しさです。

    五十鈴川の流れは目にも耳にも美しく心が洗われます

    ちょうど良い季節でしたので、満開の桜も楽しむことができました。

    満開の桜

    数年ぶりのお伊勢参りは、心をしっかりと洗うことができ、たくさんの学びを得る旅となりました。

    引き続き初心を忘れず、建築の道に精進して参りたいと決意を新たにしました。

    というわけで、今回はアトリエハレトケ長崎がお送りしました。

    いやぁ、建築って本当に楽しく美しく素晴らしい文化ですね。

    それではまた次回。元気にお会いしましょう!

  • Posted 2023.3.9
  • アトリエハレトケ長崎です。

    2023年3月10日。新たな住まいの棟上げを完了しました。

    大工の棟梁(とうりょう)と鳶(とび)の頭(かしら)が力を合わせて棟上げしたものです。

    かつての棟上げはご近所も交えた一大祭事でした。

    建主ご家族が餅まきをすると、近所に住む子供たちが集まってきて、皆で賑やかにお祝いごとを共有する、といった風景があったそうです。(私はこれまで一度だけその経験があります)

    棟梁と頭(かしら)が木遣り(息を合わせるための労働歌)を歌ってくれたこともありましたね。

    そして上棟式の後は直会(なおらい)と言って、建主さまを交えて大工や鳶の皆さんと夜遅くまで宴会したものです。

    最近ではそんな風景も珍しくなってしまいましたが、棟上げは何度経験しても本当に気持ちが上がります。

    実際にはまだ工事の道なかばですので、ここからが本番、というタイミングでもありますが、更地だった土地に基礎が打たれ、その上に土台が敷かれ、その上に柱と梁が組み上げられる、というプロセスは、空間が一気に立ち現れることもあって、家づくりの中でも特に気持ちが高揚する魔法のようなタイミングです。

    ここから壁や窓を設置して、屋外と屋内を仕上げて・・・と工事がどんどん具体的に進んでいくわけですが、しっかりと気持ちを引き締めてより良い成果を引き出すべく、お客様と二人三脚で頑張っていきたいと思います。

    というわけで、今回は、アトリエハレトケ長崎がお送りいたしました。

    建築家との家づくり。皆様もぜひご一緒しませんか?

    ぜひお気軽にご相談くださいね。

  • Posted 2023.1.26
  • アトリエハレトケ長崎です。

    昨年、コーヒー専門店を設計するご縁に恵まれました。

    場所はなんと鎌倉駅から徒歩3分の好立地。

    小町通りから少し入ったところにオープンしたそのお店の名は「27 Micro Roast」と言います。

    店頭に立つ葛西甲乙さん

    葛西甲乙さん率いる「27 Coffee Roasters」の新しいコンセプト店舗で、生産者とのつながりを大切にする「27」ブランド共通理念のもと、ホンジュラスから直接仕入れた厳選された珈琲豆の焙煎販売を軸に、腕利きのバリスタが淹れたてのスペシャルティコーヒーを提供し、軽食も楽しめる居心地の良い複合的なカフェとなりました。

    2022年11月16日グランドオープンしました
    スペシャルティコーヒーの専門店です
    テイスティングカウンターの背後に2台の焙煎器が神々しく鎮座
    店舗内で飲食いただけるのはもちろんですが、店舗の外にも鎌倉の街を眺めながら一服できる快適なコーナーを設けてあります

    焙煎工場・豆販売店・カフェという三つの機能が三位一体となったスペシャルティコーヒーの専門店です。

    鎌倉にお出かけの際には、特別な一杯のコーヒーを味わいに、是非一度足を運んでみてください。

    これまで知らなかったコーヒーの楽しさ・美味しさに、きっと出会うことが出来るはずです!

    以上、アトリエハレトケ長崎がお贈りました。

  • Posted 2022.12.16
  • アトリエハレトケ長崎です。

    毎年秋に、京都に1週間ほど滞在して、日本の伝統文化と最新の都市文化を学ぶ機会にしています。

    今回は、桂離宮を訪ねることが出来ました。

    書院の一部

    メディアに多く登場するこちらの「書院」は、今年の11月まで改修の大工事の最中で、残念ながら拝見することはできませんでしたが、それ以外の庭や建物だけでも見応えたっぷり。ご案内いただいた解説員の方の名調子と相まって、大満足の1時間を過ごすことが出来ました。

    松琴亭一の間

    松琴亭の一の間の床と襖には青と白の唐紙が市松模様に貼り合わされており、現代から見ても新しく斬新な意匠だと感じました。

    松琴亭(茅葺入母屋造の茶亭)
    月波楼

    こちらは月波楼ですが、各建物が必ず隣接する風景と密接につながるように建てられているのが印象的です。

    笑意軒の窓からは、隣接する田園風景を望むことが出来ます

    こちらは笑意軒。近隣の田園風景までをも建物内に取り込んでいることに驚きました。窓下の痛んだ箇所に金箔を貼って補修されていますが、その貼り方がとても尖っていて斬新です。こういうところに日本独自の意趣が表れていると思います。真面目に問題に取り組んで「型」を持つことはもちろん大切ですが、どうしたらより面白くなるか、真剣に課題と向き合う中で発見できる「新しいズラし方」=「型破り」こそ、日本文化の本質なのだと思い知る気持ちでした。

    型があるからこそ型破りがある。規格があるからこそ破格もある。

    黒文字垣

    こちらは黒文字というクスノキの仲間で作られた繊細な垣根。高級な爪楊枝としても用いられる樹種ですが、ここまで大胆に使われるとは、何たる贅沢。さすが歴代天皇の別荘です。

    桂離宮の紅葉

    時節柄、紅葉も見事で、本当に見応えたっぷりの庭園と建築でした。お腹いっぱい。

    この環境が街中にあって、日常生活と隣り合いながら、いつでも誰でも訪ねることができる。

    やはり京都ってすごいな、て思います。

    季節を変えて是非再訪したいと思います。きっと新たな学びを見出すことができるでしょう。

    以上、アトリエハレトケ長崎がお送りしました。

    みなさま、2022年も残すところあとわずかですが、年末まで健やかに過ごしてまいりましょう!

  • Posted 2022.8.14
  • アトリエハレトケ長崎です。

    暑い日が続きますが、皆さまお元気にお過ごしでいらっしゃいますか?

    今年の夏は海外に脱出するはずが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻を受けて、自制することにしました。

    代わりに国内で未体験の島へ。ということで、長崎県壱岐市に行ってまいりました。

    壱岐市は壱岐島という島そのものです。

    博多の港から高速船で50分ですから、東京からでも3時間30分もあれば着いてしまいます。

    午前に都内を出て、午後イチには辰の島(無人島です)。見よ、この風景。

    辰の島の透明な海。松岡直也「日曜島へ」がぴったりの美しい風景です。

    壱岐島は島内の自給自足率が非常に高く、魚も肉も野菜も米も全部島内で手に入るそうです。

    こちらは小さな漁港。お邪魔してチャンカイ(竹竿)で朝釣りを楽しみました。

    濃厚で良質な温泉もあり、島内のどこに行くにも20分程度のドライブで回れてしまうコンパクトシティ(アイランド)。

    初めての訪問でしたが、すっかりその魅力にやられてしまいました。

    毎日通勤前に釣りができるなんて羨ましい環境!鯵とか釣れます。

    透明な海なので、たくさんの魚たちを眺めながら、そこに釣り糸を垂らすことができます。

    そこに見えている魚たちが釣れるので、子供たちでも飽きずに釣りを楽しめます。

    当然、垂らした途端に釣れます(笑)ほら、この通り。釣り初体験の5歳児が釣りました。

    このふぐ、おもちゃじゃないですよ?釣りたてのふぐです(すぐにリリースもすぐにまたかかるという・・・)。

    海水浴を楽しめるビーチもたくさんあり、そのどれもが透明度高く、この世のものとは思えぬ美しさ。

    もちろん綺麗な魚たちと一緒に泳ぐこともできます。

    透明すぎる!次回は必ずここで泳ぐのだ!

    宿泊した宿は民宿のようなカジュアルさで最高に楽しかったなぁ・・・。

    みなとやゲストハウス。海遊びのプロがご主人で、陸前高田から移住された海女さんが女将です。最高でした。
    夕食はこちらで皆でBBQなど。島の食材はどれも本当に美味。島で出会った方々との楽しいひととき。
    美しい夕方の海・・・また戻ってくるよ!

    多忙な日々の中、週末を利用した2泊3日の短い夏休みですが、とてもリフレッシュできました。

    また必ず戻ってくるよ!と誓いつつ、建築家としての日常に戻ります。

    引き続き天職である建築設計の仕事を頑張ります!!これから出会うお客様もお楽しみに!!

    というわけで、2022年建築家の夏休み。

    アトリエハレトケ長崎がお届けしました。

  • Posted 2022.5.9
  • アトリエハレトケ長崎です。

    皆さまGWを明けていかがお過ごしですか?

    今日は「建築と検査」についてお話ししたいと思います。

    一つの建築物が出来上がるには、それが大きな公共建築であっても、小さな個人住宅であっても、

    程度の差こそあれ、幾つもの検査に合格しなければなりません。

    その検査の代表的なものが「完了検査」と「消防検査」です。

    まさに本日、墨田区にて進めてきた共同住宅(複合施設)の検査日でした。

    午前に「完了検査」、午後に「消防検査」でした。

    建築物の高さを確認しているところです

    上の画像は、午前に行われた「完了検査」の様子です。

    建築確認検査機関の検査員が現地に来て、当該建物が建築基準法に適切に遵法していることを確認して行きます。

    今回の建物は、地上7階建て延べ面積1900㎡超の集合住宅のため、確認事項が多岐に渡り、検査には時間がかかりました。

    午前9時30分から開始して、終了が正午過ぎでしたから、2時間半以上の検査となりました。

    排水のための最終桝(マス)を蓋を開けて確認しています

    施工関係書類の検査を40分、EV(昇降機)の検査を更に40分ほどかけて行ったあと、いよいよ建築本体の検査です。

    建築物の高さの確認に始まり、構造躯体の配筋やコンクリート強度の確認、手すりの高さ、廊下や階段の幅、主要な出入口や避難経路の確認、各種設備配管や桝の確認、窓やガラスの防火性能やクロスの防火表示、そして認定工法のビスやタッカーの種別や間隔に至るまで、一つ一つこと細かに確認して行きます。

    本日の検査員の方は、特に念入りな検査をされる方で、微に入り細を穿つ検査でしたが、その分安心感がありました。

    現場サイドの私たちは戦々恐々と構えておりましたが、これまでしっかりと丁寧な施工と現場監理を積み重ねて来た甲斐あって、なんと!「指摘事項ナシ」でした!これは胸を張れます!

    え?指摘事項ナシなんて当たり前なのでは?!と思われるかもしれませんが、実はこれはとても素晴らしいことで、小さな個人住宅であっても何かしらの是正指導を頂くことは少なからずあるんです。

    今回規模のプロジェクトで指摘事項ナシというのは本当に誇らしいこと。素晴らしい施工チームに恵まれたおかげです。

    さて、お昼ご飯を挟んで、午後の部は「消防検査」です。

    消防検査に備えて、連結送水管の水圧検査と送水検査の準備をしているところです

    午前の「完了検査」を無事に終え、午後の「消防検査」はスムースに終わるかな?と思っていたのですが、甘かった!

    消防庁から総勢3名もの検査員が来て、全住戸の詳細はもちろん、共用部から敷地に至るまで、徹底的に検査されました。

    避難はしごの動作と長さの確認をしています

    午後1時半に始まった「消防検査」は午後4時にまでおよび、午前の「完了検査」と同様、2時間半以上の検査となりました。

    そして細かな検査の結果、「消防検査」も「指摘事項ナシ」となりました!これは嬉しい!!

    検査中は緊張感溢れる重い空気でしたが、晴れて「指摘事項ナシ」となり、現場一同、ほっと胸を撫で下ろしたのでした。

    今回は、午前、午後ともに稀に見るレベルの厳しい検査だったと率直に思います。

    でも、それはそれでとても大切なことだし、それをクリア出来たこともとても良い経験になったな、と感じました。

    本日の検査はこれにて以上となり、建築物が完成するまでに必要な二つの大きなハードルをクリア出来ました。

    建物南側の全貌です

    でも実は検査自体はまだまだ続きます。

    後日、瑕疵担保責任保険の検査、集合住宅条例に基づく敷地緑化の検査、清掃局によるゴミ置場などの立会検査、そして我々設計事務所による検査や建築主による施主検査および再検査など、今月末のお引渡しまで、続々と検査が控えています。

    こんな風に幾つもの検査を経て、一つの建築物がこの世の中に生み出されるのです。

    皆さんはご存知でしたか?

    普段、街並みを見ているだけでは想像だにしないプロフェッショナルな世界が、そこにはあるのです。

    だからこそ我々建築家は、自分達が構想した建築物ができる限り長い生命を生きられるよう祈りながら、より良い仕事をすべく日々学びと努力を重ねるのです。

    興味を持って頂いた皆さま、こんなディープな世界を是非私たちと一緒に旅してみませんか?

    本日はアトリエハレトケ長崎がお伝えしました。

    またの機会をお楽しみに!

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