かつて住宅の設計をした住まい手から、秩父にあるご実家のリノベ？もしくはコンバージョン？の設計依頼がありました。現地を視察するべく秩父向かうため、前から一度乗ってみたかった西武鉄道の新型特急車両「ラビュー」に乗車してきました。

この車両、建築家の妹島和世さんによるデザインで、シルバーで滑らかな曲線のボディーと、イエローで統一されたインテリアが特徴。実際に乗ってみると、ひざ元まである大きな窓が、最初はちょっと違和感あります。でも池袋から秩父に向かい段々とローカルに、そして景色が山並みとなり渓谷を渡る鉄橋などに差し掛かると、なるほどこのビューを体感する開口部として優れた設えであることが理解できました。個人的には妹島さんの建築よりも、こちらのデザインの方が好きかもしれません…。

秩父での仕事の方は、ちょっと長いスパンになりそうです。「もの」だけでなく「こと」、ハードだけでなくソフトの提案やデザインも求められる感じで、難しそうですけど面白そうでもあります。これから何度も乗るであろうラビューからの眺めも、季節の移り替わりが楽しみです。