Blog
窓の街:ヘルシンキ
2018.5.29
長崎 辰哉

アトリエハレトケ長崎です。
今回は街並みのお話。
私が大好きな街、ヘルシンキ。
フィンランドの今の首都ですね。(元々はトゥルクです。)
街中が優れたデザインで溢れる、世界で他に類を見ない特別な街です。
ヘルシンキの街を一言で表現するなら「窓の街」と言えるのではないでしょうか。

例えば、こちら。

↑都心の大通公園からほど近い郵便局のある広場に面して最近出来たばかりの法律事務所の建物。
ライムストーン張りの外壁に反復するミニマムなガラス窓が特徴的で、見上げの空にとても良く映えます。


↑こちらは都心中の都心。
チョコレートで有名なファッツェルのカフェやGLOホテルのある通り沿いの建物。
窓周りの奥行きある表情がとても美しいです。


↑こちらも同じ通りの隣の建物です。
どちらもサッシ(窓)は木製で窓ガラスは複層ガラス。
とても美しい街並みを形成しています。


↑これは都心部からHietalahtiのマルシェまで歩く途中にひと際目をひく建物。
アルヴァ・アアルトが築き上げた木製サッシと銅板サイディングで構成されるヘルシンキの街並みの作法を継承しつつも、より現代的な表情を実現させています。


↑こちらも同様にHietalahtiのマルシェ近くのIT企業のオフィスビル。
これぞ正にアルヴァ・アアルトが生み出した街並みの基本的なボキャブラリー。
木製サッシと銅板サイディングと煉瓦外壁で構成されたお手本のようなファサードです。
街路樹の影も街並みの一部。
本当に美しいです。


↑こちらは都心の大通公園脇に引っ越したインテリアブランド「artek」が入居するビル。
重厚な煉瓦造りですが、窓周りはとてもスッキリと現代的な納まりをしていて、眺めていて見飽きることがありません。
「artek」は、アルヴァ・アアルトが作ったインテリア会社として世界的にも有名で、日本にもショップがあります。
こちらの店舗はインテリアそのものも見所で、今は日本人女性の素敵なスタッフもいらっしゃいます。
ヘルシンキに行く機会があれば是非とも訪ねて見てくださいね。


↑魅力的な窓周りばかりのヘルシンキ中心部にあって、私たち建築家にとってひと際特別な存在なのはこちらの建物。
世界的に著名なアカデミア書店です。設計はアルヴァ・アアルト。
近代ヘルシンキの街並みの良心のような存在感です。
この建築物は屋内もディテールも特筆すべきことがたくさんありますが、それはまた別な機会に譲りたいと思います。

反復する窓ひとつを取っても、多様な表現があることを発見できる街、ヘルシンキ。
日本的な「作っては壊す」生活文化とは真逆と言って良い、「大切に直しながら使い続ける」生活文化が生み出してきた美しい街並み。
私たち日本人も今こそ学ぶべきことがたくさんありそうですね!

良い街並みは良い建築から始まります。
興味をお持ちの皆様。ぜひ私たちと一緒に考えてみましょう!!

以上、アトリエハレトケ長崎がヘルシンキよりお伝えしました。