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『富津リゾートセカンドハウス』一年目検査
2018.3.4
田井 勝馬

『富津リゾートセカンドハウス』一年目検査

〜海岸沿いの風害・塩害・砂害と対峙した建物〜

 

千葉県の富津にセカンドハウスが完成したのが2017年3月。先日完成後一年目の検査に伺った。

計画当初からこのロケーションの環境的なリスクは設計上の課題でした。その設計上の工夫が実証されるのがこの一年目の検査。

  

海岸から200メートルの至近の距離では、常に台風並みの風が建物を襲います。

テラスに設置していた外部用のテラスベッド(デドン)は、繋いていたワイヤーを見事に八切りふきとばされました。

また建物外壁には、多量の塩を含んだ海水と砂が潮風ともに窓ガラスを叩きつけます。

この建物の外壁には、これらの塩害や砂害を考慮した末に窯業系サイディングを採用しました。一年を通じてその外壁の様相には変化も見受けられないどころか、砂や塩を綺麗に流し落としていました。金属系や塗装系外壁材であったら、きっと錆や変色を起こしていたことでしょう。

 

パティオに設置しているアウトドアリビング用家具(トリビューン)は、海外でも実証済みの強者でした。塩分を洗い流して常に清潔な感じを保っています。

海からの風を遮るように配置した中庭(パティオ)には、ガジュマル等の植栽を設置しました。

今年は例年に無い雪の影響もあり、寒さによる葉がれを起こしていたのは予想外の結果でした。でもこれから暖かくなるのを待って新芽が芽吹くとのことです。

 

建物内部は、窓際の段差の工夫や気密パッキンの効果もあって、それほどの砂の流入は防げたのでは無いかと思います。また堅牢な構造部材の構成にて、さほど変形もないのかインテリアにはこれといった浮きや剥がれの見当たらず、完成当初の様相を呈していました。