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リビングを1階にするか2階にするか
2018.2.25
遠藤 誠

住宅を設計する際、まずこれで悩むことが結構多いです。

周辺環境などから明らかにどちらかの場合もありますが(通常都市の密集地などは2階、ローカルな場合は1階が普通でしょうか)、何故がうちの事務所(言い遅れましたが、遠藤誠建築設計事務所です)はこのちょうど中間、具体的には住居専用地域で50%/100%~60%/150%ぐらいだけど廻りは結構住宅が建て込んでいる、という感じの立地の設計依頼が多いので、いつもプランニングの最初で苦慮します。

それぞれのメリットを挙げるとすると、1階にLDを置く場合は、接地性(庭との一体感など)や、パブリック~プライベートの序列(玄関~LDK2階の寝室や浴室)。一方2階は採光、通風、眺望の享受(プライバシーを確保しつつ)、構造的なバランスも良し(2階がオープンで1階は比較的壁が多くなるので)といったところで、当然それぞれ逆がデメリットとなります。

もちろん良いとこ取りができるような工夫、例えば1階LDだけどコートハウスにしてプライバシーと採光などを両立させるとか、2階だけどルーフテラスを設けて緑を楽しむとか、あの手この手でより快適な住環境となることを目指しますが、そもそもの前段階でどっちを選ぶ?の問題が鎮座します。(最初に住まい手に「どっちが好き!」とか言ってもらえると楽なのですが…)

っで、ここからが本題ですが(といってももうすぐ終わります)、その自分の中の分岐点、ボーダーラインが最近少しだけ1階リビング寄りに移動してきている(な気がする)。理由は自分でもよくわかりませんが、竣工後少し時間が経ってお呼ばれする機会なども多くあって(ありがたいことに…)、そんな時にやっぱり1階は落ち着く、家全体がどっしりする感じ?或いは1階リビングの方が設計の工夫次第でより良くなる、腕が問われている!などと意識下で感じているのかもしれません。

色々想像でその理由を挙げてみましたが、もしかすると単に私の「年齢」(今年で50歳)のせいかも???

 

因みに下の写真は、住宅密集地だけど1階中央にこの家の中心である食卓を置き、吹抜けを介して高窓から光をとった住宅の一例(名古屋M邸)です。