

ロスアンゼルスに行ってきました。その目的はご多分に漏れず?ドジャース観戦と、いくつかの建築を見るため。しかしながら一番のお目当てだった「イームズ自邸1949」は今年1月のロス火災の影響で今だ見学不可。(米国のcoming soonはあてにならない…)ということで、ここでは「シンドラー自邸1922」をご紹介したいと思います。
オーストリア出身のアメリカの建築家、ルドルフ・シンドラーはフランク・ロイド・ライトの弟子(のちに喧嘩別れ…)で、ロスに数多くのモダンデザインの住宅を作っています。その先駆けとなったのがこの自邸(友人チェイスとの共同住宅)で、20世紀半ばに西海岸で花開したケーススタディハウスなどにも大きな影響を与えたと思います。
不思議なプランで、シンドラー夫妻のスペース、チェイス夫妻のためのスペース、共用部の3つがそれぞれL型平面でくっついていて、プライベートな庭を持つ構成。一部2階もありますがほぼ平屋で、庭との繋がりを強く感じる構成と言えます。空間の設えとしても天井が低く、木を多用しており、プレキャストコンクリートの壁との混構造ですが、個人的にはとても「和」を感じるつくりになっていました。
因みにシンドラーと日本との繋がりについてちょっと調べましたが、直接の関係は無さそうですね。でもシンドラー邸の直前に師匠のライトが帝国ホテルの仕事でしばらく日本に滞在していたことなど考えると、どうしても日本の空間の影響を想像してしまうのですが…。
そういえば、今度私がセミナーを行う予定のテーマ「清家清自邸1954」ともとても似た雰囲気があるように思います。最小限の間仕切りでオープンな空間、余計なものは一切排除して大きな開口部で庭と向き合うつくり、水平性の強調と質素な仕上げなど…。私自身、この小さくて素朴な住まいがこれからの住宅デザインを考える上で、とても参考になるような気がしています。

※シンドラー自邸以外に視察したLA建築については、当事務所HPコラムhttps://www.m-endo.net/cn3/pg406.htmlをご覧ください!
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