写真は今なお火山活動を続ける三原山。そう、東京の離島、伊豆大島に初めて行ってきました。実は小さな木造住宅の設計オファーがあったため、顔合わせと敷地の視察を兼ねての渡航です。行き方は大型客船、ジェット船、飛行機と３種あるようですが、今回は東京竹芝から行き来する高速のジェット船（所要時間片道1:45）を選択。どうせならついでにちょっと観光などもしたいと思い、スタッフと２人で一泊二日の計画です。

大島で住宅をつくるということについて、ネットやチャットGPTなどで事前にも色々調べましたし、施主に何とか見つけてもらった候補の工務店からも、行ったときに色々話を聞きましたが、普段（本土での仕事）とはだいぶ勝手が違うようです。まず建築資材が少なく、本土から運搬するものは当然配送代がかかるので割高、仕上げや住設機器はその工務店がお付き合いしているメーカーの中から選ぶことになりそう。また、SWS地盤調査などを行う大島島内の業者を探したところ ．．．無い。対応については今後役所などに色々と相談する予定です。

それと計画敷地がかなりワイルドで（右写真参照）樹木の伐採伐根も大変だし、高低差もあるので造成代も嵩みそう。更に敷地内への給水の引き込みも無く、遠くから引かなければならないのでこの対応費用もかなり。

でもこういった立地の特殊性や、ここに住まう！と思う施主の想い、そういったユニークさなどから、必ずや面白いプロジェクトになるであろうことは確信しているのですが ．．．。

あとは我々が現場監理の際も含めて、何度現地に行けるかということですね。時間も費用もかかりますが、厄介なのは上記した方法はいずれも悪天候で比較的頻繁に欠航すること。特に行ったはいいが帰れない、しかも台風などだと数日間滞在ということもあり得る？

まだ正式に設計契約をしているわけでは無いですし、前途多難な感じはひしひしと伝わってきますが、わざわざ声掛けしてくれた住まい手のためにも、何とか実現に向けて頑張りたいと思います。このプロジェクトが継続するようであれば、今後もこのブログで続報しますのでお待ちください。