Blog
桃と豚を食べる
2017.8.20
桑原 茂

甘い桃と塩味が効いた豚のハーモニー!

 

福岡県うきは市で養豚業を営む友人:リバーワイルドの杉さんから、

吉祥寺で料理会をやるから食べにおいでと誘って頂いた。

幸いにも先の大雨の被害は軽かったというが、

彼の養豚場は筑後川の河原にあるので心配していた。

 

彼を通して生産者の知り合いが増えた。

それぞれに強い拘りを持っている方々ばかりだ。

簡単に言うと「スーパーの棚に並べられる商品」を目指していない、

少量生産で手間を厭わないというスタンスである。

 

この料理会には桃農家:赤司農園の赤司さんも参加されていて

「桃と桃豚」がテーマとなっている。

桃を甘くさせるにはギリギリまで収穫しないことらしいが、

桃の収穫期は非常に短いので、

生産量を稼ぎたい農家は熟す前に取り切ってしまうのが通例という。

 

落ちるギリギリまで待った桃を食べさせて貰うと、

甘くジューシーで美味しさが全く違うのが良く分かる。

赤司さんは「だから絶対に待つ」と云う。

 

当然、落ちてしまう桃もあるが、

それを豚に食べて貰うとお肉が柔らかくなったので、

桃豚と名付けて商品化しているという。

 

大量生産・消費の社会観点からは無駄にしか見えないが、

二人の試みには、とても大事な価値観が提示されていると思います。

 

家の作り方は様々あるが、

私も大量生産に埋もれてしまう家を設計したいとは思わない。

素材同士の組み合わせを検証し、

良さを引き出していけるような工夫を重ね、

そこにしかない価値観を纏った家を作っていきたい、、。

 

そんなことを考えた一夜でした。