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古民家の解体事情
2020.10.30
木内 厚子

スタジオエイト設計室の木内です。

私は、長野県佐久市というところが故郷となります。先日、高校の親しい女友達から、佐久市の近隣で、島崎藤村で有名な小諸市にある古民家の解体について、相談を受けました。友人の母・祖父母が暮らした家で、築90年ほどの家とのことでした。

相談内容は、その古民家は雨漏りもあって状態があまりよくないので、解体をしたいのだけれども、古民家として上手く再生・再利用できるものかどうか、そうすることで、解体費用の足しになるものだろうかということでした。

古民家の解体に直面して、このように考える方は多そうですね。

私自身は、古民家の再生や、ここまで古い家の解体の経験はなく、よい機会と思い調べてみたことを、忘備録として、ブログに残したいと思います。

<古民家を解体して移築再生するの場合>

現在、こういった古民家の多くは、100年を越えているものが多いことで、年数が意味するものは、使われている古材の質であったり、建築的な価値であったりするようです。また意外であったのは、古民家の元々の持ち主さんの費用負担もそれなりにあることが多いそうで、持ち主さんが古民家の価値を認識して、費用をかけても別の方に託し、後世に残したいという強い思いがあって成立しているようです。

<古民家の一部の古材等を救出し・再利用する場合>

この場合、まずは残すべき古材を手壊し解体して救出して、その後機械解体にて、全体を取り壊すこととなります。手壊し解体は機械解体に比べて費用がかかるので、その費用を賄えるて少しでもプラスになる基準としては、以下の3つの古材がよい状態で救出、再利用できることが目安となるとのことです。

・小屋組み古材:古民家の象徴のようなもので、いろりなどにいぶされたものについても需要がある

・和室・茶室・客間など木の天井組:格子組や衣装的に組まれたもの

・床板:古民家には、厚く幅広の無垢材が使われている

<古民家の建具や家具・道具の再利用について>

こちらは、解体前に簡単に救出することができ、中古建材資材店等で簡単に買取りをお願いできます。建具については、紙製のもの(襖や障子)は除き、木製の格子戸や板戸・ガラス框戸、またの箪笥などの置き家具、農作業の道具や籠なども引き取りの対象となるようです。

<その他>

古民家に限らず古い蔵や門なども、解体・再利用の対象のようです。

また、古民家の価値を活かした、古民家を中心とする不動産会社さんもあったりして、壊さずとも、価値を共有できる方に譲ったり、貸したりすることもできるようですので、もし同じように検討されている方がいましたら、参考にしていただければと思います。

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