こんにちは。津野建築設計室の津野です。
私は設計業務の傍ら、大学の非常勤講師もしています。一般の方が大学の授業と聞くと、大教室で黒板を背に授業をするイメージかと思いますが、建築は少し趣が違います。もちろん教室での授業もありますが、私達のような実務設計者が呼ばれるのは、建築設計製図と呼ばれる、演習の授業で、そこで学生さん達は出された課題の条件のもとに、架空の設計を繰り返し行い、建築設計の考え方や図面や模型の作り方を学びます。
今月初めに東洋大学で行われた課題は、1/10名作住宅模型コンテスト。100年前から現代にかけて「名作」と呼ばれる住宅の模型を、1/10スケールでグループ製作する課題です。一般的に住宅のお仕事で作る模型は1/100、1/50、1/30くらい。一部をピックアップした部分模型では1/10や現寸などの大きなスケールで作ることもあるものの、住宅一軒分を1/10で作るとなると、畳一畳分くらいの大きさになってしまうため、場所や人員の問題でなかなか作れませんが、そこは大学のメリットで、二週間掛けて10軒分20この模型が立ち上がりました。
住宅は、実際に体験することがなかなかできないので、どの住宅も雑誌や作品集ではおなじみな名作ですが、「中に入った」ことはないものばかり。模型とは言え、1/10のスケールになると覗けば疑似体験できた気分が味わえます。
建築家阿部勤さんの自邸。家具だけではなく観葉植物やクッションまで再現されていて、暮らしの息づかいが伝わってきます。
スイスのヘルツォーク&ド・ムーロン(青山のプラダやミュウミュウを設計した方です)のストーンハウス。段ボールでいかに石の肌を表現するか、よく考えられてます。
50年前に建築された、ロバート・ヴェンチューリの母の家。よくここまで、とばかりの本の数です。
そして、個人的に一番好きな建築家、フィンランドの国民的英雄アルヴァ・アアルト(紙幣にも刷られている建築家!)の夏の家。自身の別荘であるため、レンガの積み方などを十数パターンも試し張りしたところまで再現されています。
建築を学び始めたときのわくわくと、不安と。訳もわからずがむしゃらに手当たり次第に吸収しようとしたりものづくりをしようとして空回りしたり。そんな昔の時間を思い出させてくれた疑似体験でした。
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